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不妊と漢方

研修会だより
不妊症(子宝)について
正常な男女が結婚して、正常な夫婦生活を営んでいるにもかかわらず。2年以上たっても
妊娠が認められない状態を不妊と定義しています。
「嫁して3年子なきものは去る」といわれた昔ならいざしらず、現代では不妊の原因は
男女の問題です、二人三脚で、最良の道を見つけることが大切です。
男性側の原因 (自然妊娠に必要な最低条件)
精子の濃度 2000万/ml   運動率50%以上
奇形率50%未満        精液量2,0以上
女性側の問題
卵胞発育:受精に好ましい発育卵胞の大きさ20mm以上
子宮内膜:着床に適している子宮内膜の厚さは9mm以上
黄体;必要なP値(黄体期中期)は10~20ng/ml
高温期:高温期の持続期間は10日以上が望ましい。
    低温期との温度差は0.3度以上が望ましい。
妊娠の成立過程のどこに障害あるか。
①卵巣因子、②卵管因子、③子宮内膜症、④頸管粘液因子
⑤器質的因子、⑥免疫学的因子、⑦受精障害

基礎体温のチェックポイント
女性の月経には個人差があります。一般的には27日~35日の周期で
「月経期、卵胞期、排卵期、黄体期」の4つの時期を繰り返します。
1、低温期と高温期に0.3度以上の差がある二相性
2、低温期から高温期への移行がスムーズか
3、高温期が12日~14日の持続

月経血は健康のバロメーター
月経血は体調や体の状態を示す大切なバロメーター、不妊や婦人病といった
トラブルはもちろんのこと、他の症状や病気がある場合も、月経に何かの
シグナルが現れることが多いものです。
*周期(月経周期と月経持続日数)27日~35日位が一般です。
*量、(経血量)経血量は個人差がありますが、一般に60~120mlといわれます。
*色、(経血の色)月経血の色はやや暗い赤色です。
*質、(月経血の状態)普通の血液より濃く、ややどろっとしている。
中医学の治療を受ける際に、ぜひとも知っておいてほしいです。

中医学の「体質分類」

血虚   月経血の色が薄く、量が少なく、日数が短く、月経が短い。月経後疲れやすい。

腎陽虚 高温期と低温期の差が3℃以内。手足が冷える。腰がだるい。
      高温期の日数が少ない。(10日未満) 低温期が長い。生理が遅れる。

腎陰虚 高温期は37℃以上の日が多い。
      手のひらや、足の裏がほてる。のぼせ。口乾く。

気滞  ストレスが多い。体温の変動が激しい。月経前におなかが張ったり、イライラ
     頭痛などがある。

血瘀  血液循環が悪くなった状態、レバー状の塊や、粘膜のような塊が混じる。
     月経前後に頭痛がひどくなる。

痰湿  体の中に、余分な水分や脂肪が多い。太り気味である。むくみやすい。
     生理の量が少ない。月経が遅れる。


不妊の要因はそれぞれですが、以上のようなことに気を配り、また、毎日の食事にも
生活習慣病予防と同じく心がけましょう。

    

by taiyoudo52 | 2008-01-30 18:59 | 中医学の知恵

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